今更ですが、私の師匠ミシェルのジュエリー店を紹介。
Zimmermann Québec (ジンマーマン・ケベック)
Joseph Zimmermannによって1963年創業。
Josephは時計職人(OMFというフランスの国家最優秀職人賞を所得しています)で、妻のRaymondeと共に当初は時計及びフランスから輸入したジュエリーの販売店としてスタートしました。
現在当主は2代目Michel Zimmermann。
1971年年に渡仏してジュエリーを学び、有名メゾンのジュエリーを作るアトリエ(当時はブルガリのジュエリーを中心に作っていました)で5年働いたのち、1978年にケベックに帰国。キャスト(鋳造)のテクニックを一切使わずに、クオリティをとことん追求してる決意で、「Zimmermann Québec」を自分が作ったジュエリーのみで埋め尽くすことに成功しました。
1999年からはMichelの次男Pierre Zimmermannもお店のスタッフとして加わり、ジュエリーのテクニックも勉強しながら3代目としてZimmermann Québecを支えています。
Jean-Claude Légaré画、Zimmermann Québecの外観 |
内装 |
内装その2 |
表 |
現在市場に出回っているジュエリーはキャスト(鋳造)でできているものがほとんど。
そんな中、頑固にとことこん素材からクオリティにこだわる職人は現在とっても珍しいです。
お店にある1つ1つのジュエリー全てが、地金を用意するとこから始めて丁寧に切り取り、削って作られていると思うと、作業にかかった膨大なエネルギーと時間に圧倒されてしまいます。
使われている素材はスターリングシルバーと18Kイエローゴールド、18Kピンクゴールド、パラジウム、プラチナ。石も細心の注意を払って、カットの美しいもの、傷や損傷のないもの、色の綺麗なもの、不快なインクルージョンのないものにこだわって時間をかけて選んでいます。パールも傷などの他にも光沢、形、真珠層の厚みをしっかりチェックして選んでいます。
デザインは極めてシンプルなものが多いですが、
目をこらして細部まで注意深く見ていただくと、ため息がでるような仕上がりのものばかり。
キャスト(鋳造) をしないからこそ可能となるシャープさ、厳格さを是非たくさんの人に見て欲しいです。
店頭に立っているピエールもミシェルもとっても気さくな人達なので(見かけによらず?)、英語やフランス語が少しでもできる方は是非話かけてみてくださいね。
私もよくお店の奥のアトリエで作業をしていますので、遠慮なく呼び出してください。笑
ジュエリーを買う予定はない方でも、是非店内に立ち寄って美術館のような感覚で商品を見ていただければ幸いです。
以下↓は私にはまだまだ到底作れそうにないレベルの高いミシェルの作品セレクション。(zimmermann-qubecのサイトのMuséeのページで特注のジュエリーがずらりと見れます)
デザインも製作ももちろんすべてMichelによる。
私もいつかこんなジュエリーが作れるようになるのだろうか。涙
何十時間かかったんだろう |
石留めの側面が美しかったりする |
モチーフ裏側から貝がはめこまれている。石はタンザナイト |
サファイアどダイア。ミシェルはお花モチーフが大好き。 |
実物をみたけれど、なんかガーンってなりました。ミシェルすげー。アメシストとダイア。 |
住所
46 Cote de La Fabrique
G1R 3V7 Québec QC
電話番号
+1 418ー692ー2672
ホームページ
営業時間
月火水、土: 9時30から17時30まで
木金:9時30から21時まで
日:定休日(祝日はクリスマスの25日と26日※、正月の1月1日2日が休み。それ以外は開いています)
※クリスマス前の数週間は特別に平日は毎日夜21時まで、土日は17時30まで営業しています。