縦長の長方形に瓦の様にカーブをつけた板にデザインした瓦短冊シリーズ。
切りタガネで金属表面に彫りを入れる練習をしているうちに、葉の葉脈をつけることができる、という技術的な進歩が嬉しくて、
葉が特徴的ないろいろな植物をモチーフにジュエリーをデザインしたところこのシリーズが生まれました。
窓から覗き込むように、自然の美しさを切り取ってみたところ、意図せずとも自然にとても「和」なデザインになったのがまた面白い。
ふたば葵は葉脈模様が特徴的で美しく、着物をはじめ色々な装飾モチーフに使われているのも納得。
葉だけでこれだけしっかりデザインの中心となれるなんて、特別な植物だなぁと思ってしまいます。
濃い緑と「葵」という言葉自身が持つイメージはブルーダイヤの色にピッタリだと思ったのでブルーダイヤをあしらいました。
奥行きを出すために、「Batage(バタージュ)」というテクニックを使って銀線をサンドイッチの様に挟み込んで高さを加えています。
本体スターリングシルバー。
ブルーダイヤ:0.03ct x 3個、それぞれ石留め部分は18Kイエローゴールド
ペンダントの大きさ:(短冊部分のみ。チェーンを通すバチカン部は除く) 縦45mm 横16.8mm
- 原画を見ながら墨で下絵
- 石を入れる場所だけ決めてしまう
- 糸ノコで切り抜き、タガネで凹凸をつける
- 彫りたい線はこの時点で決める
- タガネで彫る
- ヤスリをかけても消えないしっかりした深さの彫りを入れる
- 下のbatageの部分
- 厚みが薄く強度の弱さ変形が心配なのでブリッジを入れた
- 丸線をU字に曲げてクリップに
- クリップを噛みつかせて溶接
- サンドイッチをしてさら溶接
- 断面が自然になるように工夫
- 石留めは18kイエローゴールドにして挿し色
- ブリッジが残してあるのでしっかり穴にフィットした状態で溶接できる
- 石を合わせていく