ご無沙汰しています。
すっかりケベックも紅葉で街中が黄色や赤に染まり、そろそろ冬に向かって葉が落ち始めた頃です。
紅葉の写真が撮りたい!と思いつつもバタバタとしている間に季節が過ぎてしまう有様。とほほ。
さて、時間を必要なだけかける覚悟で1点作りたくなり、絵にも描いたペンダントを作ってみました。
ケベックで今年の夏に開催した画家の友人達とのグループ展でも紹介したこの絵が起点。↓
製作過程は以下の通りです。
ラピスラズリの石の幅に石枠の幅を足した幅の板を用意。 |
オーバル型の石留めはいつもこのアプローチで用意します。 |
石がぴったりはまるように中を削り、輪っかも同じ板からそのまま削り出します。溶接はなるべく少なくしたいという理由に加え、中心軸がぴったり合うという利点もあるため、時間はかかりますが輪っかも削り出すんです。 |
オニキスを両サイドに止める軸は銀線からスタート。 |
中心に輪を溶接していきます |
もう一つの輪は開閉可能なように切り目を溶接箇所から外してあります |
オニキスを留める石留めは18Kイエローゴールドで用意していきます。 |
ダイスで平たい輪を立体にせり出し |
欲しい直径になるように圧縮 |
軸の両サイドに溶接。金のパーツが銀の軸にぴったり吸い付くようにはまるように合わせてあります。 |
バチカン部に埋め込み留めするダイアの穴を調整。 |
一番小さい下のダイアの穴は溶接後に調整しよう。 |
あとは石をせっせと留めていくのみ! |
ダイアは埋め込み留め |
いろいろ苦戦しましたものの、まとまりのあるシンプルかつインパクトあるペンダントとなり満足しています。
古代や中世のどっしりしたジュエリーが好きな私の趣味が露骨に出てしまった1点かなと思います。