貴金属を加工して作るジュエリーとはまた違って、
一粒一粒パールを通し、結び目を作って出来上がっていくパールネックレスの制作にはまた違った喜びがあります。
気に入った音楽を聞きながら、落ち着いた環境で。
心が安らぐ、そんな感覚。
パールネックレスの質は、パールの質とそれぞれのパールを隔てる結び目で決まります。
1つ1つのパールの間に結び目を作ることで、パール同士がこすれて傷がつくのを防ぐと同時に、万一糸が切れたときもパールがそこら中に散らばってしまう事はありません。
結び目は緩すぎると見た目にも美しくないばかりか、簡単に切れてしまいます。
また逆にきつく結びすぎるとなめらかなカーブができず、実際ネックレスを着けた時に美しくありません。
適度な強さで常に均等に結び目を作っていくのがとっても大切なんです。
結び目は、下の写真の様にバランスよく綺麗なウサギの耳の形を作るようにして結んでいきます。こうすることで、傾きのない左右均等な結び目になって、できあがったネックレスのラインも美しくなるんです。
パールは一目見て同じ大きさに見えても、1粒ずつ微妙に直径が違ったりします。
ネックレスの真ん中が大きく、端になるほど小さくすると、バランスの良いネックレスになるので、下の写真のように1粒ずつ直径を計って大きさごとに分類してから順番を決めます。大きさが明らかに異なるパールでグラデーションをつける時も同様にパールの大きさを分類して順番を決めます。
パールの質についても沢山説明することがあるのですが、また別の機会にお話しすることにしましょう。