師匠のジュエリー店にて、タヒチの黒蝶真珠のネックレスのオーダーがあり、
とても素晴らしい1連のパールがはるばる海を渡ってお店に届きました。
これほどのものを実際目にする機会はなかなかない!
なんせ、名前の通った立派なジュエリー店のウィンドウに並ぶパールにでさえ、穴やキズ、染み等の欠点があることが多いんです。
というわけでせめて写真だけでも撮らせてもらうことに。
急なオーダーだったこともあり、同じ色味のパールは揃いませんでしたが、
天然のパールが見せてくれる幻想的な色のスペクタクルには思わずため息がこぼれてしまいます。
マジックで赤い点が着けてある場所に穴があけられます |
急なオーダーということで、パール確認後、目の前で業者の人がひとつひとつ穴をあけます。これがパールに穴をあける機械。 |
タヒチのパールは稚貝から母貝に育てるところからはじまって(2〜3年)、
挿核(核入れ、とよばれる工程)後はまた約2年間海の中でパールが育つのを待ちます。
その間はもちろん貝をチェックしたり掃除したり、というメンテナンス作業が続くわけです。
そうして時間と手間をかけて育てたパールも、70パーセントは死んでしまったりパールが育たなかったり。
さらに収穫されたパールの中で丸いものは10〜20パーセントにしか満たないとか。
タヒチパールの高価な値段はこういった背景から生まれます。