修業先のジュエリー店では、毎日いろいろなお客さんが訪ねてくるので、
毎日単調な繰り返しのように見えて、その合間にいろいろなストーリーに触れる機会があったりします。
先日、古い常連さんのお婆ちゃんが師匠を訪ねてお店に来てくれました。
とっても明るく眩しい笑顔で「こんにちは」と帽子をとると、髪の毛がない。
「わたし、がんでもう余命数ヶ月なんですって」と。
「でも死ぬまでにやっておきたいこと、見ておきたいことが沢山あり過ぎて忙しいの!」と、まさかもうすぐ亡くなるなんて信じられない元気さと明るさ、爽やかさ。
彼女がお店にもたらしてくれた溢れんばかりの光に、人の命の美しさ、眩しさみたいなものにものすごく心が震えました。
さて、美しいものを作るぞぅ。