“Rêve de Lys No.2” (百合の夢)

“Rêve de Lys No.1” (百合の夢)につづいて、No.2が完成しました。

シリーズで作ると、勢いが出て取り組みやすいですね。

石は直径7mm、カボッションカットのアメシスト。

覆輪留めの部分のみ18Kイエローゴールドで仕上げています。

金・銀・アメシストの色合いはちょっと高貴な感じですね。

制作過程は以下のとおり。

覆輪は18Kイエローゴールド。ギリギリサイズな地金です 汗
切り取った輪っかをいつものようにせり出してチューブ状にします。
No.1の方のペンダントの時に紹介し忘れましたが、このように半分だけの型を真鍮板で切り取ってみつロウで貼り付けラインをひきます。もう半分は型にあけている2点を軸とし真鍮型を裏返してもう一度貼り付け、ラインをひきます。こうすることで、左右が確実に対象なモチーフができあがります。
切り取った銀の地金
金の覆輪チューブの大きさにぴったり合う溝を真ん中に用意
金の覆輪がぴったりはまるように削りだす
ピタッとはめて、内側から銀ロウで溶接。

手間をかけてわざわざ石留めの金パーツを「はめこむ」ことで、中心がずれない、溶接のつなぎ目が綺麗、などのメリットが生まれます。めんどくさいように見えますが、仕上がりのシャープさに違いがでるので遠回りの価値ありです。

「金は柔らかい」というイメージが一般的に浸透していますが、鍛えられた18Kゴールドはものすごく硬いんです。(キャスト、鋳造の場合は別)

石留めをすると、18Kのその硬さにびっくりします。硬いとわかっているので、あらかじめ銀のときよりも厚みを薄くするのですが、それでも全身あせびっしょりになって腕をプルプルさせ、全力で押さないとびくともしてくれません。

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