ダイアモンド ソリティアリング

もう早くも2月で、ケベックシティもカーニバルの真っ只中。

カーニバルといっても街中でこれといってイベントがあるわけではなく、平日は何事もないかのように街がガラーンとしていて悲しいものです。

5年ほどまえに一度パレードを見に行ったことがありますが、何十年も使いまわされているような年季の入ったバルーンなどが見れるだけで、マイナス20度の中わざわざ見に行ったのにがっかりした覚えがあります。

もうちょっと新しい風を吹き込む努力をしないと、このままでは廃れていってしまう予感がします。

入場料を払って戦場公園広場のメイン会場にいくとそれとなく楽しめるのでしょうか。

私としてはまったく興味をそそられず、むしろ札幌雪祭りにいつか行きたいなぁと思っています。

さてさて、

気合をいれて0,1カラットの美しいダイアと18Kイエローゴールドでシンプルなソリティアリングを作ってみました。

ダイア一つをシンプルに留めたリングのことをソリティア(フランス語では”Solitaire”ソリテール)とよびます。

ダイアのクオリティはカラーがF。VVS1。 Ideal Cut。

  写真ではどうしてもダイアの実際のキラキラ感が出ず、残念。

クオリティの低いダイアは暗くて灰色がかった、もしくは黄色味をおびたとてもつまらない石。

大手のジュエリーメーカーを含め、商品の値段を安くみせるために質の低いダイアが使われることは非常に頻繁で(特に小さいダイア)、一生懸命スポットライトをジュエリーにあててありますが、見るからにパッとしません。

あげくの果てには「ダイアなんて名前ばかりで美しくない」という先入観を持ってしまう人も増えています。

美しいダイアの輝きは他の石とは比べモノにならず、石を何度も10倍ルーペでみながら留めていると目が痛くなってくるほど。

そしてより丈夫で長持ちするものづくりを目指す立場からすると、びくともしない丈夫さを誇るダイアでジュリーを作るのは、とても気持ちのいいことです。

製作過程は以下のとおり↓

金の角線を用意
角線を丸めて溶接後、溶接した部分をハンマーで叩いて薄くする(写真の上部)。この薄くなった部分に石留めをはめこみます。
金線の先端の石留めの高さ分を糸鋸でしっかりマーク
ピシッと4分割
ピシッと分けた4分割をめやすに爪をはめ込む溝を削る。コーン型になるようにヤスリで成形。
先からみるとこんなかんじ。
1本だけ爪を溶接。
石留め部を切り取り、残りの爪3本も溶接。
材料がそろってワクワク。
石留め側にリング本体がぴったりはまる溝を用意。ぴったりはめて溶接。
爪を倒す
長すぎる爪を糸鋸で切ってヤスリで美しく成形。

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